住宅ローンの主要な分類
1. 金利タイプによる分類
金利タイプは、毎月の返済額に最も影響を与える重要な要素です。
・変動金利型
半年ごとなど定期的に金利が見直される。一般的に他のタイプより当初金利が低い。金利が下がれば返済額も減少する。当初の月々の返済額を抑えやすい。金利が上がれば返済額が増加するリスクがある。
・固定金利期間選択型
当初3年、5年、10年などの期間だけ金利が固定され、期間終了後に再度金利タイプを選択する。当初期間は金利上昇リスクがないため、資金計画が立てやすい。固定期間終了後、金利が上昇する可能性がある。固定期間終了時の優遇幅が縮小される場合がある。
・全期間固定金利型
借入時(契約時)の金利が、完済までずっと適用される。完済まで返済額が変わらないため、最も資金計画が立てやすく、金利上昇リスクがない。当初の金利は、変動金利型などと比較して高めに設定されていることが多い。
2. 融資主体による分類
誰が融資を行っているかによる分類です。
・民間金融機関のローン:
都市銀行、地方銀行、信用金庫、ネット銀行などが提供する住宅ローンです。特徴:商品のバリエーションが豊富で、金利、保証料、団信(団体信用生命保険)などの選択肢が多岐にわたります。
・公的機関のローン:
財形住宅融資:勤務先で財形貯蓄をしている方が利用できるローンです。特徴:民間ローンと併用可能で、金利が比較的安定しています。
3. 公的な制度による分類
特に知っておくべき公的制度が絡むローンです。
(1) フラット35
特徴:住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、全期間固定金利型の住宅ローンです。メリット:
保証人・保証料が不要。借り入れ後の金利が全期間変わらないため安心感が高い。住宅の技術基準(質の高い住宅)を満たす必要があります。返済中に団信への加入が任意(ただし、加入しない場合は金利が下がらないことが多い)である点も特徴です。
(2) つなぎ融資
特徴:注文住宅を建てる際など、土地の購入費用や着工金・中間金といった費用を、住宅ローンが実行されるまでの間だけ借りる短期の融資です。用途:通常、住宅ローンは住宅が完成し、引き渡しが完了しないと実行されません。それまでの間に必要な費用(手付金や中間金など)を支払うために利用されます。
住宅ローン選びのポイント
住宅ローンを選ぶ際は、金利の低さだけでなく、以下の点も考慮することが重要です。
1.諸費用:事務手数料、保証料、団体信用生命保険料など、金利以外にかかる費用を比較する。2.団信(団体信用生命保険):死亡や高度障害だけでなく、がんや三大疾病、八大疾病などを保障する特約付き団信の条件や金利上乗せ幅を確認する。3.繰上返済の条件:繰上返済時の手数料や、インターネットでの手続きの可否などを確認する。